分析力を高めよう
呼吸投げ、正面打ち一教、肩取り四方投げ、肩取り入り身投げ、諸手取り肘当て、諸手取り小手返しを稽古しました。
それに、通常稽古しない技を言って、皆は個人だ考えて、作ってもらった。
合気道の技は(攻撃)(技名)(表・裏のやり方)で名付けます。例えば、「正面打ち 一教 表」、「片手取り 四方投げ 裏」、「中段突き 入り身投げ (裏)」などなど。
私は経験したことで、多くの合気道家は各技を一つ一つまとめて覚えたり稽古します。 このように稽古すると、それぞれの攻撃・技・投げ・抑え方の意味がが分からなくなる。 従って、いきなり攻撃されたら、瞬時によけて身を守ることではなく、何かの技をしようとしてしまう。 さらに技の切り替え、返し技、武器との共通点は見えなくなることが多い。
じゃ、どうすればいい?技を分析力・分類力を高めると助けると思います。
先ず、それぞれの攻撃に対して、捌き方を稽古します。
次に、各裁き方からそれぞれの技に誘導する方法を学ぶ。
または、武器の体裁きの共通点やそれじれの技に共通点を学ぶ。
事例として、先日の稽古の話題を挙げます。
「後ろ両手取り小手返し」は上級の技ですが、先日の参加者全員は何回もやったことがある。
昨日、見本をしないで、「後ろ片手襟取り小手返し」をやってもらった。(片方の手は取りの手首をつかみ、もう片方は襟をつかむ)。
そして全員が困りながらなんとか技を作り上げることが出来ましたが、すぐにできなかった。
その時、「後ろ両手取りのやり方を思い出して」と言ったら、皆に理解のひらめきがあった。
後ろ両手
後ろ両肘
後ろ両肩
後ろ片手襟取り
は全部で同じ体裁きで行えることが出来ます。
後ろ両手取りは基礎のやり方なので、それは理解出来たら後ろ技はそれぞれうんと楽なります。
同様に
片手取りを基礎にして
肘取り
肩取り
胸取り
相半身片手取りを基礎にして
正面打ち
中段突き
上段突き
前蹴り
の分類で分析できるようになると稽古自体が楽にやりやすくなります。
合気道は決まりことが以外にない。初心者が覚えやすいように各技を箱詰めにしますが、上級になったら、その考え方は誤っていると思います。
是非、自分の稽古で分析力を高めてみてください。